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インドの国家体制

初めてインドに行ってきた。

 

インドは世界最大の民主主義国として、1947年の独立以来、一貫して民主選挙に基づく政権交代をしており、クーデター等の混乱が生じたこともない。

 

多数の人種、民族、宗教、言語を抱える多様性があり、合意による意思形成プロセスを重視してきた。

 

インド憲法は、民主主義を支える国家体制として、日本と同じ立法、行政、司法の三権分立による相互監視メカニズムをとっている。

 

2016年11月8日、モディ政権は500ルピー及び1000ルピーの2紙幣の無効化と新紙幣の導入を突如発表した。

当初は紙幣の交換を求める市民が銀行窓口に殺到し混乱も生じたが、票の買収等の選挙の不正が常態化していたインドにおいて、当該政策はブラックマネーの追放に一定の効果があったとされる。

 

また、政府は紙幣廃止に併せて、生体認証ベース(11億人規模)及び、モディ政権が2014年以降国民に開設させた銀行口座(預金残高は1兆円を超える)を利用した電子決済プラットフォームBHIM(Bharat Interface for Money)を導入した。これを機にデジタル決済によるキャッシュレス社会の進展とフィンテックの普及が進むと見られている。